コロナウイルス感染症の社会へ及ぼす影響は大きく、
まだまだ納まる気配が見えないコロナ禍。
私たちの生活は部分的に変わり、とりわけ経済的な影響は日本だけの話ではありません。
ただ、ビジネス的な観点でいえば悪かった点だけでもありません。
ZOOM等のソフトにより遠隔でも会議が行え、働く場所も問わなくなってきました。
私の妻はある会社でデザインの仕事をしておりますが、
ほぼPC作業ですので、打ち合わせなどはPCでほぼ完結し、月に1回出社するかどうかです。
契約の説明なども遠隔で可能となったため、海外にいる人にも重要事項説明を行ったりと、
お互いの負担軽減にもなってきています。
一方、直接会っての面談や物理的なものの価値というものも再認識されました。
「これは会わないとわからない、これは会わなくてもZOOMで十分。」
などという会話も聞こえるようになってきたのもその傾向なのかと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、これからビジネスがどう変化していくか、
また自分たちには何ができるのかというところが気になるところです。
タイトルにもある通りですが、今までよりもよりニッチな戦略が必要になります。
もちろん今までも大事であったことは言わなくてもわかると思います。
誰もがブルーオーシャンを求めます。探しつくしたとみんな思っています。
弊社は大きくは不動産業、経営コンサルタントの市場に属します。
競合はごまんといます。真っ赤も真っ赤なレッドオーシャンです。
では、私のような小規模事業者は何をすればよいのでしょうか?
それは自分の届く範囲のお困りごとを解決する事業を行うことです。
話を聞いてほしい、保険を紹介してほしい、こういう物件探しているんだけど、、、
など、それらを解決していくことの積み重ねで新しい事業は生まれていきます。
ざっくりしていますが、要はお困りごとの解決から需要を見つけ、新事業を創出、
市場を形成し、参入障壁を設け、大手が入ってこれないようにする。
これができなければ今後は戦っていけません。
話は逸れますが、
トップの写真にあるのは古材の保管している状況です。
こちらは私が加盟する(予定)協会の理事長のご厚意で見学させていただいたものです。
上記の写真はこれらの古材を組み立て、タイニーハウスを制作し、アメリカへ移築するプロジェクトの一部のものです。
各地で利用されず空き家になっている古民家などを、海外で買っていただける方へ届けるというものです。
これは困っていることと、需要を結び付けた一例となります。
古民家や空き家は大手の不動産屋は土地に価値があれば話は別ですが、まず手を出しません。取引額が小さいからです。
本当は地域住民などはそれらの取引を活発にしてほしいはずなのに、儲けがないため、大手は参入しません。
つまり、大手は参入しないのに、困っている人がいて、なおかつ需要はあるんです。
海外ではよくわからない価格で買ってくれます。笑
日本の家屋、技術に高い価値があるのです。
これがZOOMではわからない物理的な価値です。
海外の例を出しましたが、このような小さな家であれば、リモートワーク用の離れなんかにも
利用出来たり、居抜き物件で他社の物件と差別化するため、少し古材を用いたリノベをするといったさらなるニーズへも応えていける可能性はあります。
コロナ禍で価値が高まったものの一例です。
また日本の良さを見直したり、家にいる時間も長くなり、自身のいるスペースに居心地の良さを求めたり、少し変わったところでなければ出かけなくなったりと、
古民家が活用されることの可能性はこれからだと感じています。
弊社はこの市場へ入っていきます。
ただ、弊社にはコネも、家を建てる技術も、お金もありません。
行動力と目の前のお困りごとの解決ができるだけです。
弊社はこれを『古民家活用事業』と定義づけ、活動していく所存です。
もちろん様々な協会や自治体との協力のもと、自分たちにない力を付加しながら、
自社のブランディングを行ってまいります。
そのためにも様々な組織の協力、補助金の活用など、やるべきことは無限にあります。
不動産(古民家)×経営コンサルタントはいったい何ができるのか、、、
まだまだ手探りではありますし、まだ何ができるかもわかりませんが、
目の前のお困りごとの解決を通して、我々が叶えたい姿を目指して邁進したいと思えた一日でした。
OLDBASE
代表 矢土 裕和
Comments